HOME < K.IMAE Top Secret

悩み多き春・パートIIの巻
今年の春は悩みが多い。色んな悩みがあるのだが、さしあたっては、ロッドの悩みとルアーの悩み。何やそんなしょーもない悩みかいなと思われそうだが、メーカーやるようになってみると「量産」という重大な最終決断を迫られるこの時期は、毎年、本当に悩む。これが最高だけど、条件しだいではあっちも凄い・・・、では両方ともはコスト上、無理みたいな贅沢な悩みである。
まあ、こんな悩みが起きたときは私の場合、必ず工場近所の野池か近所のメジャーに必ず出かけて、答えをバスに聞いてみることにしている。

兵庫県にある工場の近所には、バスが居る池も多い。
昔は釣れたらしいのだが・・・でもテストには最適。
先日も数あるIK-180プロトから最終モデルを決めてくれたのは近所のテスト野池1号のバスだった。実際、本当にいいルアーにはマジで直ぐに答えが返ってくることが多い。この時も何回も同じ場所で最終候補をとっかえひっかえ投げているのに、同じタイプに2尾がヒットした。
しかも、釣れると思って引いていたのではなく、単に引き感比べを同じコースでしていただけなのに、バスのほうから答えを出してくれた。この時は「ライザークランキング」という技を試したのだが、この技はかなり本気でやばいテクニックだ。(詳しくは17日のルアニューで)

水辺には春の気配が・・・
ライザーテクニック、詳しくはルアニューで!
そして今回は工場に遊びに来たヒデオと共に、またしても最終結論に悩むロッドアクションの答え合わせに、近所のテスト野池2号に行ってきた。

2人で色々テスト中。
スカイスクレイパーは意外と野池でも便利かも・・・。
結果はまたしてもバスが応えてくれた。これまた野池で物干し竿級のスカイスクレイパー710にIK-50&HIDEUP CRANKという強引な組み合わせながら、予想外にまたバスが釣れてしまった。この池は神戸からすぐ近くということもあってプレッシャーは並ではない。しかも皿池・・・当日も6人のオカッパリいたが、そんな中でもライザークランキングはまたしても効果抜群だった。

ちっこいバスでも答えはいつもフィールドから。
それが一番大切です。
実際にバスを触ると、あらゆるタックルの机上のフィーリングと、フィールドのフィーリングとの大きな差に実感できる。室内で触るロッドのアクションと、広いフィールドでの感覚の違いはきわめて大きい。室内でちょうどいいと思えるくらいのロッドアクションは、大概、フィールドでは物足りなく感じることを覚えておこう。
最近、野池のバス君たちが元気なおかげで、スカイスクレイパーヒデクラIK-50も、月曜日の琵琶湖でのテストが無事終われば、最終モデルが決まりそうだ。

今回はIK-50の表層引きで釣れてしまいました。
いよいよ春本番間近!!
次なる悩みは「DYNA-GONE」。すでに最終2モデルの形状はほぼ決定しているが、ちょっとヒゲに問題発生で、ビミョ〜に量産に向けて最終調整中。

最終サンプルがあがってきたダイナゴンと少納言?
もう少し調整します。
回収時に回転しにくく、バックスライドの安定感、グッパアクションはほぼ完璧に狙い通り。ノーシンカーでのフォール速度とスライド角度を簡単に変えられる秘密あり。ウエイトはダイナゴンで16〜17g前後、少納言でも9gの超高比重だ。まだ本当のキモの部分は見せることが出来ないが、ダイナゴンもヘアリーホグ同様、毛モジャシリーズの成型方法はちょっと特殊な方式を採用する予定だ。3月31日発売の KI CONCEPTION DVD MAGAZINEで水中映像や詳細が見れるので、是非、楽しみにしていて欲しい。

“DYNA-GONE”は開発スタートと同時に商標登録申請。
その名の通り、「ダイナミックに(奥に)行ってしまう」の意味。イカ越えを目指した瞬間から長年、温めていたとっておきの名前です。

 

 

TOP OF THIS PAGE