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06年シーズンインに向けてラストスパートの巻
この3日間、朝日を見ながらの帰宅が続いている。そんでもって翌朝9時半には誰かしら電話がかかってきて起こされる・・・。正直、かなり大変だが、それ以上に来るべきシーズンに向けて、昨年から頑張ってきたことが実を結びつつある充実感が楽しい。

もう間もなく情報公開できると思うが、いよいよ3月末に向けて私たちが06年コンセプトとして開発を続けてきた全貌が公開できると思う。このウェブでも紙上未公開のプロトタイプやショートムービーなどを1年間公開してきたが、この企画はウェブですら極秘にしてきた、核心的未公開新情報、衝撃の未公開ムービーを中心に構成されている。是非楽しみにしてといてください。
ということで、今回はいよいよ最終公開が迫る中、最終寸前に亡き者??となった悲しきプロトワームたちの歴史を初の完全モザイク解除で公開しよう。

まずは既にウェブ上ではモザイク解除したイカ系クローワームのスタートモデルがこれだった。

04年の冬、イカの性能とテキサスの両立を目指して
手流しで作ったファーストプロト。
二兎を追うもの一兎も得ずだった。
こいつは既に04年、ジャバロン開発と同時にスタートしており、ここから苦節2年、それぞれの環境に適応するかのように淘汰、分裂を繰り返し、それぞれの進化の過程をたどることになる。
この初代の問題点はノーシンカーでは高比重ながら余計なパーツが多すぎ、フォールが遅すぎ底取り感も悪かった。
そして何よりイカ以上のバックスライドを期待したにもかかわらず、逆付けでは回収のときにとんでもない大回転を起こした。これが完全NGの理由だった。
結局、回収時に回転しないように工夫し、バックスライドの長さにこだわると写真のようにセンターをオフセットしたカタチになった。

バックスライド性能にこだわるとこうなったが、
手がなくなった。
デカい手があると回収時に大回転、使い物にならなかった。
これはこれでフライングイモグラブ的には良かったが、バックスライドだけならフライングイモグラブで十分だった。というか、飛ぶし、シンプルで安いし、そのほうが使う気がした。ただ、回収時の回転防止とバックスライドさせやすいキモは勉強できた。

回転を防ぎバックスライドを安定させる最大のキモはこの
オフセットされたフックアイの差し口。
プロト初期作の収穫だった。
ただ、この時私の中ではあくまで必殺技としていた「ファットイカ」に勝るものというテーマが明確にあった。ファットイカの強さは、あのスカートの「グッパ・アクション」がバックスライド以上に最大もキモだと考えている。イソギンチャクのように大きく開いては、急激に後ろ向きに滑りながらすぼむ姿は、実態が千変万化しバスにその正体を見破らせない、まさに究極の自発的動きに他ならない。この要素は絶対に必要なキモだった。

そこで今度はウイロリーフのような独自のフラスカートを試作し、高比重ボディーに付けてみた。ただそれではもろイカのパクリなので、クローワームのように手を制作してつけたのがパインクローだ。

その後、の効果を追及し、更にスイミング効果も狙った
パインクロー
テキサスではかなり良かったが、ノーシンカーの目的がずれてしまった残念賞。
これは結構釣れた。ただしやはりノーシンカーよりテキサスがよかった。ノーシンカーでは手は完全に蛇足だった。ないほうが良い。それじゃイカだ・・・。諦めきれずにボディーを15g前後(ファットイカは13g前後)の巨大版も作ったら、これはノーシンカーでも結構釣れたが、やはり手はないほうが良かった。

パインクローを諦めきれずにボディーを更に大きく高比重に
したモウチョットデ賞。
スカートは独自のウイロリーフ型を成型までしたが、
イマイチ。手の動きだけがサムライへと移植。
しかし、この時、このパインクローの手の動きは非常に面白く、今までにないランダムで激しいスイムアクションを見せた。残念ながら引くスピードが速くないとよくなかったのだが、これには大きな可能性を感じてしまった。そして試行錯誤の末、かなりスローにも耐えれる「手」の独自形状を掴んだ。それが「SAMURAI HAWG」の始まりだった。この動きは05年2月の東京ショーの夜、ジャバロンと共にバークレイスタッフにVTRで見せた。この2つの動きはバークレイスタッフに大きな衝撃を与えた。ジャバロンは当然イマカツだからダメだが、サムライはバークレイとコラボで詰めることに決定した。ちなみに、サムライと言う名はバークレイのワーム開発者が戦国武将の甲冑の脇立てから取った名前だ。ここにきて高比重クローはバークレイで味と匂いを授けられ、スイミングクローとしての道を歩むことになる。

そして手の独特の動きを突き詰め、
バークレイのサムライホグが誕生した。
これも最終1つ前のモデル。
ところで、イマカツでは高比重クローを諦めたわけではなかった。しかし、「毛」と「高比重」の両立は様々な面で極めて厳しく、自然と「毛」を強く意識したモデルと、「高比重」の特徴を前面に出した2タイプへと開発は分化した。
その「毛」の動きを最大に意識したのが「HAIRY HAWG」だ。リングワーム以上に水を掴み、ロングバイトを実現し、なおかつ水中では毛上の脚が見ずに溶け込みゴースト化する。シェイプはほっそり、水掴みは抜群、ステイでの自発モーションも最高レベルになった。虫系水面波動ワームとしての思わぬ副産物的効果も生まれた。しかもこのワームの秘密はカタチだけではない。それは3月末までヒ・ミ・ツ。

結局、毛と高比重と手の動きを3方面で独自に
追求することに。
毛の究極がモジャオこと「HAIRY HAWG」に進化した。これは最終一回前モデル。
毛を最高に意識する一方で、やはりイカマスターとしては絶対に避けては通れないのが高比重クローの開発だった。安定したバックスライドは必要最低条件だが、現実にはイカの凄さはやはり結〜んで開い〜て♪の「グッパアクション」にある。この毛があるからこそ、根掛り多発、超難関フラットでのチョンチョンずる引きで、そして、ただのステイですら恐るべき結果をだし続けてきたのだ。
本音で言って、このグッパとバックの双方の両立が一番難関だった。「DYNAGONE」という名前は既に1年も前から登録商標にしながら、開発に一番てこずったのもダイナゴンだった。
このダイナゴンは成型方法も特殊なものになる。しかし、その名に相応しいワームになったと思う。

そして高比重を突き詰め、バックスライドとズル引きでの
「グッパ・アクション」にこだわったのが「ダイナミックに(奥に)行ってまう」ことDYNA-GONE
これも完成一回前のプロトモデル。
見えないところに秘密あり。
無論、中納言?少納言?もあり。
そして最後になるが、バークレイでのサムライも更なる急進化を遂げている。2004年、ラリーが来日したおりに、その年、アメリカで密かに流行っているワームって何?と聞いたら、迷わず「ホーニートード」と応えた。これは既に05年、アメリカのプロの間では常識になっている「バズテイル」とも呼ばれるワームの応用だ。
当初、高比重でなければならないと思って開発を始めたクロータイプワームだったが、高比重が大の苦手のバークレーとコラボしたがゆえに、思わぬ発想の転換で恐ろしい可能性を秘めたワームが出来てしまった。それが「BUTTERFLY CRAW」だ。現在、公開できるのはそのヒントとなったモデルに過ぎない。しかし、このワームはクローワームの新しいジャンルを切り開く可能性を秘めている。

最後に高比重が苦手なバークレイの素材特性を逆に生かし、ホーニートードに代表される水面系ノーシンカーとして、超衝撃的な進化を遂げた「バタフライクロー」の初期プロト。
これも最終形態は更に進化し既に完成した。
全ては間もなく3月末、目と耳と感性でVS06年最終結論をお見せできると思う。バスフィッシングを更に楽しく、更に充実したものにするために、既に07年に向けての開発はスタートしているのだ。


そして間もなく、遂に「スパイダー」がその正体を
現わす!?真冬でもサイトは可能なのだ!

 

 

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