K.imae Today's Tips 484 『猛毒の蛇神、セルペンティ』
いよいよ横浜ショーで正式発表。 6年ぶり、カレイド/デジーノからのフルモデルチェンジ。 自分の中の迷いを消した、超・攻撃的スピニングタックル。 30年近いコンバットシリーズの歴史でも、おそらく最も個性的で攻撃的スピニング。 「攻撃は最大の防御」 自分が自分らしくあるために、自分で組上げた道具。 まずグリップ形状。 自分はアップロックのグリップが昔から好きではない。 理由は竿を縦捌きで使うには向かないから。 巻物以外、竿は縦ポジ、正中線に構えたい。 理由はなんか気持ちが入るから、集中力がロッドに宿る。 そこで近年流行のフォアレスグリップをここ数年、試してきた。 握りはいい。縦にも下にも構えやすいし、人差し指がブランクに直接タッチする。 何よりツーフィンガーでしっかりと手の腹で握り込めるので、 手首が効き易くキャスト精度が高い。 スリーフィンガー持ちのアップロックはシェイクしやすいが、 キャスト精度はバランスが狂う。 このフォアレスで行くべきか、1シーズン悩んだ。 様々な形状のグリップをテストした一つ目の結論が、この形状。 「セルペンティ・トーナメントシリーズ(*注1)」にはフォアレスではなく、 ごく小さな逆テーパーのコルクフォアを配置。 キャスト精度が高いツーフィンガー持ち、縦捌きでの、 サイト、シャロー攻めにおけるキャストの精度を最大に重視したグリップ。 サイトやシャローで、気づかせて喰わせる為の 激しく細かく力強いショートシェイクが出来るよう、 ツーフィンガーでも人差し指の腹がぴったり沿うようにデザインした。 (注1:2016年EGカタログではまだシリーズ正式確定前で、 サイトモデル、フィネスモデルとの表記になっています。) 同時にシェイク重視のスリーフィンガーでも、 規則正しいロングシェイクを楽に行えるよう、 スリーフィンガー時にはコルクエッジに人差し指を引っ掛けやすい形状にしている。 この角に人差し指を軽く引っ掛けることで、シェイクの時のロッドからの キックバックが和らぎ、規則正しくリズミカルなシェイクが出来る。 このコルクエッジがあるとないとでは、シェイクのイージーさ、 シェイクをキープできる長さが全然変わる。 唯の主観だが、感度もダイレクトタッチよりこちらのほうが乾いた感度に思えた。 それがフォアレスに敢えてコルクエッジを残した理由。 この部分は自分的には絶対に必要な機能パーツと思った。 一方、セルペンティには極めて個性的かつ攻撃的な 「パワーフィネスシリーズ(*注2)」がラインナップされている。 昨年の取材等からむしろこちらのほうが知られているだろう。 セルペンのPFシリーズは、ロッドコンストラクションから従来のスピニングではない。 スピニングと言うより、むしろベイトロッドに使われる専用マンドレル、 製法で、さらに4軸をフルに採用した仕上げたシリーズ。 だから強度もパワーも半端ではない。 ゆえにこのシリーズのグリップは専用グリップが装着されている。 まるでテニスのグリップを握るように力強く、全力で振り切れる感覚。 それでいてフィネスにも対応できるオリジナルな形状に仕上げた。 (注2:2016EGカタログ製作時にはまだ各機種が最終確定前だったため、 パワーフィネスモデルと表記、機種名も全て仮ネームです。) セルペンティのパワーフィネスシリーズには、 テネシーグリップ感覚で握りこめる凹凸のほとんどないパワーグリップを採用している。 ブッシュからの強引なリフティング、ごり巻き、シャッドなどの巻物を高速で巻いても ティップがブレにくい力強く、疲れにくい太めの握り心地。 独特のコルク形状をもつスペシャルパワーフィネス・グリップです。 セルペンティは現時点でトーナメントシリーズ5機種、 パワーフィネスシリーズ3機種が完成している。 次回は個別機種に関して紹介します。 つづく~ |