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K.imae Today's Tips 229 『アベンタGT/RSヒストリー』

昨年、2014年6月に超デッドスローを最大の武器としたアベンタクローラーが
市場デビューし、その奇跡のバドにも迫るデカバス捕獲能力に心酔。

黒帯DVD撮影中に釣ったこのロクマルかと思った57cmでその思いは確信に。

ゲテモノどころか、間違いなく一番釣れる、1番シーズンも長い
超実戦的かつ誰でも簡単に使いこなせるトップウォターだと思ってる。















そして、このフルサイズのアベンタを、威力をそのままにサイズダウンし、
プレッシャー対策ができないか、9月からダウンサイズ化を企画し、10月よりテスト開始。

樹脂でのサイズダウンに限界を感じた結果、様々なウッド素材を 模索。
ホサキを開発担当に任命し、プラグ作りのノウハウを学ばせることに。



















最初はなんも解っていなかったホサキも、
何十個もの試作を1秒でNGにされながらルアーの基本を体で覚えていった。

11月にはかなり完成度の高いウッドモデルが完成。
12月頭までバスを釣ることができた。
このとき、ウッドは3種類に絞られていた。

















そして冬の間、ウッド素材の選別にかなりの時間を掛けた結果、
全く趣向の違う2種類に絞った。

どちらも本当に甲乙つけがたく、最終決断は実践に答えを求めた。
最初の本格テストは5月の黒帯ロケ。

軍配は見事な55アップを仕留めた、今で言う超絶デッド特化型「RS」に上がった。
痺れまくってしまい絶対「RS」だと確信した。
















6月の旧吉野川プリプラでもRSは素晴らしい仕事をしてくれた。
同船していた今季四国JB2・AOYになったカメハルも感動の超絶痙攣デッドスロー。

しかもパワーは健在。コレで決まりと思ったが…。














7月のルアマガロケでは、ほぼ完成したRSを持って野池ロケに。
しかし、ここで思わぬ落とし穴…。

RSでは満水野池の一番良い場所にキャストがあと少しで届かなかった…。
フルサイズアベンタ・シェルラミなら届き、結果、野池ゴンザレスを仕留めた。

圧倒的な飛距離差は、ルアーの少々のスローさの違いやサイズの違いを
帳消しにしてなおプラスとしてしまう事実。

ボートなら良いが野池は違った。












8月、悩んだ末、アベンタマニアの三原に相談。
何もいわずGTとRSを実釣でどちらが好きか試させた。

結果はRSで53cmを釣りながら「絶対、両方とも欲しいです!」
って答えになっとらんがな(-_-;)

「GTはめっちゃ気持ちよく正確にぶっ飛ぶし、RSは近距離でめっちゃ粘れます」、
まあ、そのとおり、わしもわかっとるから悩んでんねん。














結局、三原も結論出せず、今度はワシがルアマガ&黒帯ロケで難易度MAXの
誉れ高きドメジャー金砂湖で10年ぶりにGT対RSの最終決戦テスト。

そして朝から速攻、答えは出た。超クリアでスレスレな金砂湖、
飛距離と精度はデッドスローの差以上に圧倒的な武器になった。


GTとRSではセッティングこそ違うが、83mmの小型ボディーに大型フック2本は
クローラーのフッキング率、バラシ防止率を各段に向上させた。

この55アップを始め金砂湖の賢いバスたちが、
GTの「真っ直ぐよく飛ぶ使いやすさ」と「ストレスのなさ」の大切さを教えてくれた。











ところが、先週の霞ヶ浦ではやっぱりRSで釣れてしまった。
ここ一番のRSのマニアックさ、真似できない極限のスローさは
トーナメントでは欲しくなってしまう。

「過ぎたるは及ばざるが如し」一般レベルには本当に必要なのか疑問なRSだが、
非常に生産性が極めて悪く(バルサやアユーズではないから大変…)、
コストもGTより遥かに掛かるがやはりRSは捨てられない。

ま、絶対、来年、変態羽根マニア&変態トーナメンター専用
として超少量限定で…って考えてます。

ちなみに生みの親、ホサキング、水谷は「GT(ゴッツトビ)」派、育ての親、
ワシは「RS(レン・シュポルト)」派です。


 

 

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