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K.imae Today's Tips 148 『新アバロンスーパーブレードの核心』

かなり以前、ここで、このアバロンブレードの記事で「失敗は成功の母」と書いたが、
その核心がこの写真http://www.imakatsu.co.jp/_blog/imae_katsutaka/?id=965
だけで解った人は相当なハードベイト通。

ちなみに今回のこの写真は初期のアバロンスーパーブレード失敗作。

かつて存在したアバロンブレードは重い上に回転がやたらデカくて、大振り。

しかも立ち上がりが相当悪くスローで回らない。その理由がこの写真にある。
さて、なんでしょう?

これは優秀なハードベイトに共通する水流抵抗学の核心である。
ヒントは基盤リップ。









キモが解ってからテストするたびに劇的に進化したアバロンブレード。

スローでの立ち上がりはなんと、オリジナルのスーパーブレードより早くなった。

しかもタイトで美しすぎる色覚変化を伴うベイトフィッシュシルエット、
そしてカリカリとした振動も明確化。

今度、回流水槽の動画でお見せします。











その最大の秘密が「エッジ効果」と「重心の集約」。
専用極薄アバロンシートの敢えて「エッジを残す貼り方」にこそキモがあった。

スーパーブレードの極薄エッジを残し、アバロンの重量を回転軸に近づける。
水を最初に切り裂くエッジは超極薄。ここを残すことが最大の秘密。

回転が始まるとアバロンの重さが回転軸に加算され慣性モーメントが増強、
しかもタイトな高速回転は維持し振動はパワーを増した。

最初に水を切る(当たる)部分が分厚いと動きは大きくピッチも遅くなる。
基盤リップの効果と同じだ。

ズボラな自分がハサミで適当に切ったシートが、
ブレードより小さすぎたことが幸いした偶然の発見。

ルアー開発は「偶然に勝る天才なし」…と毎回思います。
写真はクローフィッシュイメージとブルーギルイメージです。

 

 

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