アベンタのファクトリーチューンドモデル「アベンタ・シェルラミネート」。
ただ美しいだけじゃなく、オリジナルアベンタをさらに凌ぐデッドスローを実現している。

その秘密は・・・。

オリジナルはボディー底部にウェイトがあるプラグの基本構造だが、
これが大きなフックと相まって、重心を低く安定させてしまう効果がある。
下方向にボディーが引っ張られるアンカー効果で、
ロールの動きが少なからず制御されてしまう。
フェザーフックは針隠し効果はあるが、この「アンカー効果」で
同じ速度ならロールは弱くなってしまうのだ。

一方、シェルラミは側壁に厚みと重量のある特注の
天然アワビシートをラミネート工法で採用。
内部ウェイトを全て排除し、左右サイド部分にカウンターウェイト効果を持たすことで
ロール時の慣性モーメントを最大化することが出来た。
空のビア樽が水面でクルクル揺れ続ける感じ。

オリジナルのアベンタでも最低速だが、それを上回る立ち上がりの切れと
超スローでのチキチキロールを実現している。
コイツに互角に対抗できるとすればもうハンドメイドで
ノーウェイトで完璧に比重調整した特殊ウッド製くらいかな…。

クローラーベイトのデッドスローの限界に挑戦。
たぶん樹脂製ではこれ以上は物理
的に無理かも…。
あとは…もう特殊ウッド製ハンドメイドですわ…。量産は超難関ですが…。
でもね、ワシ的にクローラーベイトは一番狙って釣れる、
一番シーズンが長い究極のトップだと思ってます。マジで。

あとワンポイントアドバイスで、羽根の止め螺子位置は
必ず出荷状態をキープしてください。
羽根の角度でスローさに大きな差が出ます。
また羽根の開き過ぎも立ち上がりが遅れますので。